胡蝶蘭の病気
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胡蝶蘭の病気

胡蝶蘭を鑑賞し、育てていく上で重要なのが病気の管理です。

一見したところ普段と変わらないように見えても、油断は禁物です。とくにウイルスや細菌が原因の病気は、素人が対処できないケースもありますからまずは病気にかからないような環境で育てていくことが大切ですね。

病気の予防策として基本的なのが、常に清潔な水と空気をあたえるということです。まずは根を腐らせないこと。水遣りの後に鉢の皿に水が残っているとどうしても根腐れを起こしやすい環境になり、そこから細菌やウイルスが侵入して株自体をダメにしてしまいます。

また空気は常に新鮮で、風通しの良い場所を確保すること。理由は人間と同様で、淀んだ空気の中で生活しているとすぐに身体が弱り、病気がちになるでしょう。植物も同じで、いろいろな不純物が空気中に含まれる状態では、細菌やウイルスの働きも活発になり、かつ鉢の水分で適度な水分と栄養が保たれた状態では、さらに病気のリスクが高まってしまいます。
なので部屋は常に掃除をし、清潔な環境を保ってください。

ではどんな病気があるのかご紹介しましょう。細菌やウイルスが媒介となる代表的な病気は以下の3つです。

  • 軟腐病
    これは胡蝶蘭の株全体に浸潤し、枯損させる病気です。初めは葉っぱや土のすぐ上の部分に斑点が出て、それが全体に広がっていきます。淡褐色に腐敗するのが特徴で、しだいに組織が崩壊していき、中身が漏れて最後には紙のように薄っぺらくなります。
    原因は細菌性のもの、真菌性のものと2種類の細菌で、それぞれ対処法が異なります。
    細菌性のものは進行が速く、助けられないケースが多いです。唯一ストレプトマイシンという抗生物質を塗布し、胡蝶蘭の再生能力に期待するしかありません。
    真菌性のもの、つまりカビが原因のものはその病気になっている部分から余分に5mmほど先を切除し、切り口とその周辺にペースト状に溶いたビスダイセンなどの薬剤を塗布します。

  • 炭そ病
    カビの一種が原因の病気です。葉っぱに黒・褐色の斑点、もしくは葉が枯れたりします。そのままにすると株全体に広がり、葉がなくなった時点で株も弱り切って、やがては枯れてしまいますので、その病気になった部分と余分に5mm位を切り取ります。
    そのうえで殺菌剤であるジマンダイセンを塗布します。

  • ウイルス病
    一口にウイルス病といっても、1種類のウイルスが病気の原因になっているわけではなく、ラン科の植物で確認されているだけでも30種類に上るウイルスが病気の原因となっています。
    つまり、そのウイルスの数だけ症状が異なり、それそれの対処法があるというわけです。対処法とは言っても確たる治療方法があるわけではなく、抗生物質を塗布し、植物の回復能力に欠けるしかないのがウイルスを介する病気の特徴です。
    主なものを上げると、葉の色素が抜ける、葉がうねる、葉がでこぼこになるなどの病気があります。